「自分の腕を磨きたくて」— 高度なスキルを身に付けるため、広島へ

フィリピンで技術を磨いてきたジェポイさん。なぜ、遠く離れた日本、そして広島で働くことを決めたのでしょうか。
「高度なスキルを学び活かせる仕事があって、給与水準も高いので日本で働きたいなって思ったんです。」
より良い環境を求め、自分の腕一本でチャレンジする。その情熱が、彼を広島の街へと導きました。
一番嬉しいのは、お客さんの「良いね!」
ジェポイさんは現在、造船会社のブロック組立部門で活躍しています。船という巨大な乗り物の形を造るスケールの大きい仕事です。仕事で最もやりがいを感じる瞬間について、こう語ってくれました。
「僕たちが組み立てたブロックを船主さん(お客さん)がチェックしに来るんです。その検査が終わって、『いいね!』って良いフィードバックをもらえた時が、一番嬉しいですね。評価してもらえたんだなって」
自分の仕事が認められる喜び。それは、国や文化が違っても、誰もが共感できるものではないでしょうか。

カルチャーショック!「名刺交換は、両手で!?」

日本の職場にもすっかり慣れたジェポイさんですが、来日当初は驚いたこともあったそうです。
「日本のビジネスマナーには驚きました。特に、名刺交換のやり方とか、何かを渡したり受け取ったりする時に両手を使うこととか。フィリピンにはない、ユニークなルールで興味深かったですね」戸惑いながらも、日本の文化を尊重し、学ぼうとする真摯な姿勢が伺えます。
広島での暮らしも10年。すっかり「広島通」になったジェポイさんに、お気に入りの場所を聞いてみました。
「宮島が一番好きですね。休みの日は、のんびり釣りをしたり、買い物に出かけたりして過ごすことが多いです」
来日する前は、「広島には原爆ドームくらいしか伝統的な建物は残っていないんじゃないか」と思っていたそうです。しかし、実際に住んでみると印象は大きく変わりました。
「広島城や神社が大切に保存・再建されているのを見て、素晴らしいなと思いました。長く住むほど、この街の魅力に気づかされます」
故郷のパワフルな祭りと、広島で叶えたい夢
ジェポイさんの故郷、フィリピンのダバオ市には「カダヤワン・フェスティバル」という壮大なお祭りがあるそうです。
「生花で飾られた山車と、カラフルな衣装のストリートダンスがすごいんですよ!日本の皆さんにも、ぜひ知ってほしい文化の一つです」
故郷への想いを胸に、ジェポイさんは広島で新たな夢を描いています。
「将来は、車の運転免許を取りたいんです。そして、広島県内のいろんな名所をもっと探検してみたいですね!」
特別なことじゃない、ささやかだけれど素敵な夢。ジェポイさんの話を聞いていると、彼がもうすっかり、私たちの「ご近所さん」なんだなと、温かい気持ちになりました。

OTHER POST
他の記事はこちら