1. 採用担当者のリアルな苦悩:「家主の壁」と「土地勘の壁」

採用面接を経て、ようやく優秀な人材の入職が決まる。しかし、人事・総務担当者の本当の戦いはここから始まります。
「採用が決まってから入居までの準備、特に住居の確保と必要備品の整備に最も苦労します」と同社の担当者は語ります。
その背景には、二重の大きな壁が存在しました。
壁①:根強い「外国人受け入れ拒否」の壁
「まず、外国人の方の入居を受け入れてくださる家主様が非常に少ないのが現実です。物件自体は空いていても、『外国人だから』という理由で断られてしまうことが多々あります」。 これまでは、数少ない「外国人居住に理解をいただいている家主様」の物件を優先的に紹介してもらうことで、なんとか凌いできたと言います。
壁②:土地勘のない「アウェイ」での物件探しの壁
さらに今回、担当者を悩ませたのが物件の所在地でした。 「物件の所在地が、私たちの拠点とは異なる市内でした。当然、付き合いのある不動産会社もなく、土地勘も全くない状態。その中で、従業員の希望に沿う物件をどう探せばいいのか、本当に不安でした」。
採用は成功しても、肝心の「住む場所」が見つからなければ、入職そのものが頓挫しかねない。これは、多くの地方企業や、複数の拠点を持つ企業の人事担当者が抱える、共通の悩みと言えるでしょう。
2. 突破口は「専門家への委託」:不安が”完全サポート”で解消された成功体験
自社での対応に限界を感じていた同社が選んだ道は、この課題を「専門家」に委託することでした。
「今回は、外国人専門の賃貸会社さんにご協力をお願いしました。結果として、私たちの希望に沿った物件を、非常に速やかに確保していただくことができました」
特に担当者の心を軽くしたのは、前述の「土地勘のない場所での不安」が解消されたことでした。 「不動産会社との付き合いが全くないエリアにも関わらず、物件探しから契約まで、まさに『完全サポート』で対応いただけたので、本当に助かりました」。
これは、自社のリソース(人員、時間、ノハウ)を「採用」というコア業務に集中させ、専門性の高い「住居確保」は外部パートナーに任せるという、見事な業務分担の成功例です。

3. 未来の雇用主への提言:「計画性」と「早期相談」がすべて

最後に、これから外国人従業員の雇用を検討している企業へ、大晃産業様から実体験に基づく貴重なアドバイスをいただきました。
提言①:専門組織のサポートを積極的に活用すべし
「私たちと同じように住居確保で悩んでいるなら、まずは外国人専門の賃貸会社さんのような、専門性が高く経験豊富な団体・組織に相談してみるのが一番の近道だと思います。自社だけで抱え込むのは限界があります」。
提言②:「採用が決まってから」では遅い。計画的・早期・迅速な対応を
「最も重要な心構えは、『入職希望時期に、希望の物件(立地、間取り、賃料など)がタイミングよく見つかるとは限らない』と知っておくことです。採用が決まってから慌てて探し始めても、良い物件は見つからなかったり、入居拒否に遭ったりして間に合わない可能性があります」。
成功の鍵は、採用計画と並行して、計画的かつ早期に住居の相談を始めること。この「迅速な初動」こそが、優秀な人材を確実に迎え入れるための最低条件であると、同社は強調します。
外国人雇用は、「採用」「住居」「入居後のサポート」が三位一体となって初めて成功します。特に、生活の土台となる「住居」の確保は、企業側が想像する以上に困難なタスクです。大晃産業様の事例は、この専門業務を信頼できるパートナーに早期から委託することこそが、結果的に採用活動全体を成功に導く最短ルートであることを示しています。
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