1. 「20年勤めてくれる仲間も」— 30年の歴史が証明する信頼関係

BLUEJAYS英会話の歩みは、そのまま外国人講師たちとの歩みでもあります。姉川さんはこれまで、実に多くの外国人雇用を経験されてきました。

「英会話講師として、現在は常勤が1〜2名、非常勤が4名ほど在籍しています。人によって勤務期間はさまざまですが、今の常勤講師の一人は、なんと20年も勤めてくれているんですよ」

20年。それは、単なる雇用関係を超え、共に街の移り変わりを見守ってきた「戦友」のような存在かもしれません。1年から5年で交代する講師もいる中で、これほど長く定着するスタッフがいるという事実は、姉川さんのスクールが彼らにとってどれほど居心地の良い場所であるかを物語っています。

2. オンラインの画面越しに、未来の仲間を見極める難しさ

今でこそ当たり前になった「オンライン面接」ですが、姉川さんは以前からこれを活用してきました。しかし、そこには特有の苦労があったと言います。

「主に海外に住んでいる方を採用していたので、書類選考の後の面接は画面越し。直接会うことができない中で、採用・不採用の最終決定を下すのは、やはり毎回難しいと感じていました」

言葉の壁だけでなく、雰囲気や人柄をモニター越しに判断する。その緊張感のある決断の積み重ねが、現在の信頼できるチーム作りへと繋がっているのです。

3. 住まいのサポート:自立を促す「法人から個人へ」のステップ

外国人が日本で暮らす上で、最大のハードルの一つが「住宅の確保」です。姉川さんは、講師たちが安心して生活を始められるよう、きめ細やかなサポートを行っています。

「最初は会社として『法人契約』を結び、住まいを確保します。生活が落ち着き、長期勤務になってきたタイミングで、本人名義の『個人契約』に切り替えていく形をとっていますね」

最初は手厚くサポートし、慣れてきたら自立を促す。このステップがあるからこそ、外国人講師たちは広島の生活にスムーズに溶け込んでいけるのでしょう。ちなみに、学生や配偶者ビザで活動する非常勤講師の場合は、すでに住まいがあることが多いため、基本的には住宅の心配は不要だそうです。

4. 東広島の現状:一度だけ経験した「貸し渋り」

気になるのは、地域での受け入れ状況です。東広島市で、外国人という理由で住宅の契約を断られる「貸し渋り」を感じることはあるのでしょうか。

「30年やってきて、一度だけありましたね」

全くゼロではないという現実はありますが、30年で一度という数字は、東広島という街が比較的オープンに彼らを受け入れてきた証拠とも言えるかもしれません。姉川さんのような地元の経営者が間に入ることで、地域の信頼が守られている側面も大きいようです。

これから雇用を考える方へ:入居前の「ルール徹底」が鍵

最後に、これから外国人の採用を検討している企業や地域の方々へ、姉川さんからアドバイスをいただきました。
「一番大切なのは、文化の違いを前提にすること。特に入居前には、ゴミ出しや騒音といった生活ルールを徹底して伝えるようにしてください」
「これくらい言わなくても分かるだろう」という思い込みを捨て、最初にお互いのルールを明確にする。それが、後々のトラブルを防ぎ、お互いが気持ちよく暮らしていくための最大の秘訣。30年の経験に裏打ちされたその言葉には、深い説得力がありました。